トヨタがエゴ買えCMを止めない

ウェブ上で散々言われていることなのは承知なのだが、トヨタの「エコ替え」CMは消費者をバカにしている。「エコ替え」をググってみると、第1位は ecogae.jp/ だが2位以下にずらっと批判ページが並んでいる。この事実をトヨタおよび広告代理店が知らないはずはないのだが、何故ここまで評判が悪いCMを止めないのか? どんな人・企業にだって間違いはある。でもその間違いを謙虚に認めれば挽回のチャンスはある。今のトヨタには傲慢さしか見えない。

インターネットがなかったころは、リサーチ会社の好感度調査とか販売実績とかいうあやふやなものでしか広告の評価が下せなかったと思う。でも今、企業はインターネットという超多機能な分析装置をタダで得たのだ。もちろん分析するには人件コストがかかるが、インターネットなしでの調査に比べたら屁でもない額だろう。

以前はCMに嫌悪感を持った消費者は黙ってその企業から去っていったと思う。企業は販売実績で察して、戦略を切り替えていただろう。でも今、消費者は発言する。「お客様の声」なんていうアンケート用紙を配らなくたって、自発的に「ご意見」を聞かせてくれるのだ。

過去の成功に安住して、ぶくぶく太った自尊心は企業を破壊する。盛者必衰の理。